|
|
SARS渦 障害関係活動にも深刻な影響
~ 国際会議キャンセル相次ぐ |
2003/04/17 |
中国広東省や香港などで猛威をふるっている新型肺炎「重症急性呼吸器症候群」(SARS)の余波が、アジア太平洋地域の障害者活動にも深刻な影響を及ぼし始めている。
国連ESCAP(アジア太平洋経済社会委員会。本部・バンコク)では、4月7日から11日まで中国・北京で障害委員会を開催し、障害者の権利条約制定に関する審議を行う予定にしていた。
しかし、SARSの感染が3月以降、猛烈な勢いで広がったため、急きょESCAPが北京への関係職員の派遣を見送る決断をし、開催が不可能になった。
また、4月末と5月初旬にバンコクで予定されていた、新しいアジア太平洋地域の障害者NGOの集合組織である「アジア太平洋障害者フォーラム(APDF)」の発足総会も延期が決定した。
APDFでは、年末にシンガポールでキャンペーン会議(仮称)を開催する予定にしているが、状況次第ではこの会議も中止となるおそれがある。障害者の権利条約制定へ向けた動きに水をさすことにもなりそうで、関係者の落胆は隠せず、悲観的な見方が強まっている。
|
社会福祉法人 日本身体障害者団体連合会
〒 171-0031 東京都豊島区目白 3-4-3
電話 : 03-3565-3399 FAX : 03-3565-3349
|