7月3日(月)、虎ノ門パストラル(東京都港区)において、全国の障害者110番事業担当者等54名の方に参加いただき、障害者の人権擁護にかかる相談業務の推進向上を目的とした「障害者110番事業研修会」を開催しました。
会に先立ち、小川榮一日本身体障害者団体連合会・中央障害者社会参加推進センター会長から、障害者自立支援法が施行され新たな体系となる中で、日身連として障害者の権利保障と多様なニーズに応えるために、必要な施策を講じつつ一層の努力を図りたいとの挨拶がありました。
午前の講演では、山本芳郎氏(法務省人権擁護局調査救済課補佐官)に、法務省が日頃どのようなかたちで人権問題に取り組んでいるのか、また最近寄せられる人権侵害の傾向等、障害者110番事業との連携を含め、人権を支えるための取組みと実効性についてお話をいただきました。
午前の講演をする山本芳郎補佐官
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午後は、障害者110番事業の実態調査(平成16年度実施)から見受けられた精神的サポートに関し、特に相談員の心のケアをどう考えるかということについて、ひとつの参考事例として、岩手県での取組みを齋藤昭彦氏(県南広域振興局保健福祉環境部長寿社会課課長)からお話していただきました。
長時間にわたる研修会でしたが、参加者の方からは積極的な質問や意見があがり、本研修会に対する意欲的な姿勢が感じられると同時に、今後の相談支援事業の推進を図るためにも、日身連の活動に対する期待が多く寄せられた研修会となりました。
講演・意見交換 齋藤昭彦課長と竹内直正委員
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障害者110番事業研修会 プログラム
開講:10時30分 閉講:15時15分
会場:虎ノ門パストラル
開講あいさつ 小川 榮一
日本身体障害者団体連合会・中央障害者社会参加推進センター会長
講 演 「障害者の人権をどう支えるか~その取組みと実効性~」
山本 芳郎(法務省人権擁護局調査救済課補佐官)
講演・意見交換 「相談員の心のケアを考える~岩手県からの報告~」
齋藤昭彦(県南広域振興局保健福祉環境部長寿社会課課長)
進行・まとめ 竹内 正直(中央障害者社会参加推進協議会部会委員)
(敬称略)
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