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全国精神障害者家族会連合会が破産 2007/05/14
 精神障害者の家族らによって構成されている財団法人全国精神障害者家族会連合会(小松正泰理事長)が4月17日、9億6000万円の負債を抱えたことなどにより、破産手続きの開始を東京地裁に申し立て、解散しました。
 法人運営が行き詰まる原因となったのは、1996年に完成した温泉・宿泊ホテル付き大型授産施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の、約20億円という巨額の建設費。このうち国からの補助などに頼らない自己負担分として、会員らから募っていた寄付金が、思うように集まらなかったことが破産の主な理由です。この不足分だけでも8億円に及んでおり、金融機関などから借り入れるなどして工面したものの、一昨年度末の負債は10億8000万円に達していました。
 元々「ハートピアきつれ川」が建てられたきっかけは、バブル期真っ只中の1991年に旧厚生省が打ち出した「精神保健・交流センター構想」で、精神障害者向けの保養所建設を提案したことでした。
 現在、「ハートピア」は、社会福祉法人全国精神障害者社会復帰施設協会により運営が引き継がれ、本部ビル内の授産施設などは別の非営利法人などが受け皿となっています。
 また、精神障害者家族会は各都道府県レベルでも活動していますが、今後は「全国精神障害者保健福祉会連合会」という新しい特定非営利活動法人が東京都内に設立され、中央・地方をつなぐ組織としての事業が始まることになるようです。
 全国精神障害者家族会連合会は1965年に設立。団体名が示すとおり、精神障害者の家族らで構成される全国組織である。障害者基本法の制定以降は、身体・知的・精神のいわゆる三障害の垣根を超えた連携事業が拡大し、「障害者相談員活動事例集」の編集や各種研修など、日身連との協働事業も活発になっていました。
 日身連では、今後の三障害共通事業などの取り組みに支障を来たすことのないよう、関係団体との調整を進めていく方針です。
 


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