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あはきの会FTA問題で厚労省の姿勢を質す 2005/02/25
  国リハあはきの会(林幸男代表幹事)は21日、参議院会館において、今月末に予定いさているタイとのFTA交渉に際し、タイ式マッサージの受け入などを含む政府素案を示すとのマスコミ報道を受けて、厚生労働省医政局医事課の担当者と面談し、その真偽と厚労省の姿勢を資した。報道によると「治療目的の就労には厚労省が難色を示しているので、タイ国にちなんだ保養施設などで、疲労回復などリラクゼーションの業務に従事させる」(要旨)となっている。この記事について医事課は、法務省や外務省からは何の相談、連絡も無く、従来どおり「日本でマッサージをするには日本の免許資格を取得しなければならない」との姿勢を今後とも堅持するという説明に終始した。同会は、この説明に納得せず以下のような3点の理由を挙げて、外務省と法務省に今一度きちんと方針をはっきり伝えるよう強く求めた。
(1)マッサージの定義がない状況下、報道されたようなタイ式マッサージが導入されれば、最早マッサージの業務に何の基準も無いのと同然になり、マッサージ師免許が完全に形骸化することになる
(2)去る12日、埼玉県警は無免許でマッサージをさえたとして46歳の派遣会社社長を逮捕したが、これは同社長が「整体」や「ボディケア」などをさせたのだと主張したのに対し、マッサージをしていると県警が断定して摘発した事例である。タイ式マッサージの導入は、警察が各地で進めている無免許者の摘発に水をさすものである
(3)もしタイ式マッサージを受け入れれば、他のアジア諸国のマッサージも次々と受け入れざるを得なくなり、マッサージによって生計を維持している大多数の視覚障害者に与える影響が大きい。なお席上同会は、前記の問題を含め、あはき業の直面している課題の解決策を専門的に検討するため、医道審議会のあはき分科会を早急に開催するよう強く要求した。
            2/24 JB点字ニュース 第3323号より



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