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障害者施設元入所者の年金横領
 ~札幌高裁が施設に対し賠償命令
2005/10/27
  入所していた知的障害者施設が自分の障害基礎年金を強制的に全額寄付させていたとして、元利用者の男性(45)が施設を運営する社会福祉法人札幌育成園(本部・札幌市西区)と、監督責任のある北海道などを相手取り、損害賠償を求めた裁判の控訴審判決が10月25日、札幌高裁(伊藤紘基裁判長)で言い渡されました。
 判決では、原告が署名した年金寄付承諾書について「互助会による年金管理の委託を意味するもので、全額寄付の合意を裏づける証拠もない。退所に伴う清算をせず年金を返還しない園の行為は横領」と断罪。第1審を破棄し、原告の請求を認め、園に対し賠償を命じる判決を下しました。なお、北海道などに対する賠償請求は棄却しました。
 障害者や高齢者の権利を侵害する悪質な事件は、近年、全国各地で明るみに出始めていますが、氷山の一角だと見られています。今回の判決が、全国的な実態解明や問題解決に向けた一筋の光となるのか、注目されます。



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