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第56回日本身体障害者福祉大会とやま大会
~”復興”みんな仲間 思いは『ひとつ』
2011/07/22
 さる平成23年5月26~27日の2日間にわたり、第56回日本身体障害者福祉大会が富山県宇奈月国際会館セレネ及び、富山産業展示館テクノホールで開催されました。
 今大会は東日本大震災の発生からわずか2ヶ月ということで、急遽、大会プログラムをはじめとした内容の見直しをおこない、〈“復興”みんな仲間 思いは「ひとつ」〉という大会スローガンのもと、全国から約3000人の参加者が会場を埋め尽くしました。
第56回日本身体障害者福祉大会とやま大会での
日身連小川榮一会長からの挨拶の様子
 第56回日本身体障害者福祉大会とやま大会での日身連小川榮一会長からの挨拶の様子

 式典冒頭にあいさつに立った日身連会長小川榮一は「この度の東日本大震災により、亡くなられた多くの方々に哀悼の意を申し上げるとともに、被災された方々には心からのお見舞いを申し上げ、1日も早い復興を心から願うものであります。この大会は〈“復興”みんな仲間 思いは「ひとつ」〉という合い言葉を掲げて開催いたしました。
 障害をもつ仲間としてできうる支援をすることが責務であると考えており、そのためにも今日のこの大会を充実したものとして成功させていきたいと考えます。」と語り、復興に向けて日身連として最大限の支援をしていくことを誓いました。
 また、被災地支援の取組みとして、今大会においては義援金の募集や、岩手県・宮城県・福島県・仙台市の18カ所の授産施設より、約33品目の授産品販売が行なわれ、多くの参加者がこれに協力する姿が見られました。

 なお、大会式典においては、永年障害者福祉に尽力してきた会員の皆様に対する「会長表彰」が行なわれました。
 今大会においては栄えある53名の方々が受賞されております。

 大会議事においては、大震災により被災した障害者や障害関係団体に対する支援を強く求めていく大会決議や、「障害者権利条約」批准に向けた国内法整備を求める大会宣言等が、満場の拍手とともに承認されました。(大会宣言・大会決議は下記のとおり)

なお、来年度の第57回日本身体障害者福祉大会は、埼玉県において開催予定です。


大会宣言

第56回日本身体障害者福祉大会 とやま大会
大会宣言
 全国から障害者の参加を仰ぎ、ここ富山県において、第56回日本身体障害者福祉大会を開催することができた。
 3月11日の東日本大震災による甚大な被害により、数多くの被災障害者が、今も、避難所や自宅で不安を抱えるなか、避難生活を余儀なくされている。日身連は、被災障害者が、生活支援、移動や同行支援、情報保障等といった面で弾力的かつ適切な措置が講じられることを求めるものである。さらに、被害を被っている被災地の障害者団体が、一日も早く復興し、地域の障害者の日常生活や社会参加促進のための万全な活動が行えるよう、財政的支援を含めた公的な支援が講じられるよう強く要望する。
また一方で、障がい者制度改革推進会議での「第一次意見」(閣議決定版)並びに「第二次意見」、そして総合福祉部会や差別禁止部会での検討を踏まえ、その意思が最大限尊重された「障害者基本法の改正」、「障害者総合福祉法」(仮称)、そして、「障害を理由とする差別の禁止法」(仮称)でなくてはならず、これら法整備が担保された上で、「障害者権利条約」が批准されるべきである。
日本身体障害者団体連合会は、障害当事者団体としての務めとして、私たち障害者が障害を理由に不利益を受けないよう、国をはじめ関係機関に強く訴えていく。そして、障害のある人もない人もともに支え合い、同じ社会の一員として社会貢献に努めるなかで、障害者一人ひとりの尊厳が尊重され、安心した地域生活を実現するために、全国の加盟団体並びに会員との強い連携のもと、一致団結し行動することを誓い、ここに宣言する。

   平成23年5月27日
                             第56回日本身体障害者福祉大会


大会決議

第56回日本身体障害者福祉大会 とやま大会
大会決議
一.災害時における障害要援護者名簿の確保を期せ

一.被災障害者の障害の特性に即した適切な支援と救済を図れ

一.被災地の身障団体再建のため強力な支援を図れ

一.障害者権利条約批准による国内法制度の整備を促進せよ
            

   平成23年5月27日
                             第56回日本身体障害者福祉大会




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