新年のごあいさつ
2025年1月8日 水曜日
謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
昨年は、4月に改正障害者差別解消法の施行により、事業者に対する合理的配慮の提供が義務化となりました。8月にはパリパラリンピックで勝敗を越えたパラアスリートの活躍に日本中が心躍りました。社会における障害及び障害者に対する認識を考えさせる、あるいは変える、またとない機会となりました。一方で、能登半島を襲った地震と豪雨による被害に、深い悲しみとともに、過去の災害時の教訓を活かすことができなかったことに深い憤りを感じています。
今日、障害関係の施策の推進が図られるなかにおいて、障害を理由とする偏見や差別等に対する社会の認識はまだまだ不十分であると感じております。そうしたことからも、社会生活のあらゆる場面において、障害及び障害者に対する一層の理解啓発を促進させるため、私たち自身が発信者として、粘り強く、地域で活動していくことが求められると考えます。
日身連は、全国の加盟団体の皆さまとのつながりを大切に、60余年に渡り歩んで参りました。新たな年を迎え、皆さまとの深い連携のなかで、日身連への期待に反することなく、新たな気持ちで、日身連並びに加盟団体の一層の発展のため、さらには地域共生社会の実現をめざして、会の長として鋭意努力して参る所存です。引き続き、日身連の活動に対しまして、特段のご支援、ご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
結びに、すべての皆さまにとって、より良き一年となりますことを祈念申し上げ、年頭のごあいさつといたします。
2025年(令和7年)元旦
社会福祉法人日本身体障害者団体連合会
会 長 阿部 一彦(あべ かずひこ)