日本身体障害者福祉大会
第60回日本身体障害者福祉大会 みやざき大会
開催報告
第60回日本身体障害者福祉大会みやざき大会の模様
5月25日(月)~26日(火)の2日間、宮崎県宮崎市において、日本身体障害者福祉大会みやざき大会が開催され、約2500人が参加しました。
大会表彰受章の模様
大会は、シーガイアコンベンションセンター(宮崎県宮崎市)を会場に開催され、25日、日身連第1回定例評議員会で幕を開けました。評議員会においては、日身連の新役員が選任されました。午後からは政策協議として、講演とシンポジウムが行われました。夜には歓迎レセプションが開催され、お忙しい中、衛藤晟一(えとう・せいいち)内閣総理大臣補佐官が駆けつけて激励のごあいさつをいただきました。
2日目の26日には、第60回日本身体障害者福祉大会みやざき大会が盛大に行われ、河野俊嗣(こうの・しゅんじ)宮崎県知事や戸敷正(とじき・ただし)宮崎市長から歓迎のあいさつをいただいたほか、塩崎恭久(しおざき・やすひさ)厚生労働大臣から祝辞をいただきました。大会表彰では永らく団体活動に貢献のあった全国51名の会員の皆様が受章されています。また議事においては、大会宣言ならびに大会決議が、満場の拍手で採択されました。採択された大会宣言・決議は以下のとおりです。
握手をかわす嵐谷前会長と松井新会長
なお、次回大会は、平成28年5月11日(水)~12日(木)の日程で、京都パルスプラザ(京都府京都市)を中心に開催されます。
大会宣言
2020年オリンピック・パラリンピック東京大会を機に、障害者理解に関心が高まる今、ここ宮崎県において、全国から参加した多くの仲間とともに、第60回日本身体障害者福祉大会を盛大に開催することができた。
障害者権利条約批准から1年が経過した。日本身体障害者団体連合会は、障害関連法制度が条約締約国としてふさわしく整備されるよう、障害当事者団体の視点から全力で取り組んできた。そうした障害者参加による議論が、障害者差別解消法の基本方針、障害者雇用促進法の差別禁止および合理的配慮の提供に関する指針の策定という実を結ばせることができた。
今後、障害者差別解消法が国民的な一層の理解のもと、差別解消に向けた具体的な取組みが実施され、さらに私たち障害者を含めた国民一人ひとりの自発的な取組みがなされるとともに、地域の実情に即した条例が全国に制定されることを期待する。
そして、障害の有無によって分けへだてられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生社会の実現をめざし、日本身体障害者団体連合会に結集する私たち障害者は、この機をのがさず、全国の会員ならびに加盟団体と連携し、すべての障害者と呼応し、障害者施策のさらなる前進と、すべての障害者に対する国民的理解と合意をめざし、一致団結し行動することを誓い、ここに宣言する。
大会決議
一、 障害者権利条約にふさわしい施策を実現させよう
一、 すべての自治体に障害者差別をなくすための条例を制定させよう
一、 バリアフリー施策を一層充実させよう
一、 国連障害者権利委員会へ日本から委員をおくりだそう
一、 東日本大震災被災地の復興を着実に実行させよう