日本身体障害者福祉大会
第64回日本身体障害者福祉大会 あきた大会 開催報告
5月23日(木)、秋田県立武道館(秋田県秋田市)において、第64回日本身体障害者福祉大会あきた大会が開催され、2日間でのべ1500人が参加しました。
第64回日本身体障害者福祉大会あきた大会の模様
第1部・式典
オープニングアトラクションの「なまはげ太鼓」
大会表彰受賞の模様
大会は、「なまはげ太鼓」のオープニングとともに、盛大に幕開けしました。式典では、佐竹敬久(さたけ のりひさ)秋田県知事や穂積志(ほずみ もとむ)秋田市長から歓迎のあいさつをいただいたほか、根本匠(ねもと たくみ)厚生労働大臣(代理金原辰夫(きんぱら たつお)厚生労働省障害保健福祉部企画課自立支援振興室長)から祝辞をいただきました。
大会表彰では永らく団体活動に貢献のあった全国53名の会員の皆様が受賞されています。
第2部・議事
議事の模様
議事においては、森正義(もり まさよし)副会長(議長)、伊藤英紀(いとう えいき)秋田県身体障害者福祉協会会長(副議長)、村井憲治(むらい けんじ)広島県身体障害者団体連合会会長(副議長)が議長団となり、大会宣言ならびに大会決議が、満場の拍手で採択されました。
最後に、福井幸夫(ふくい ゆきお)副会長が閉会のことばに続いて「がんばろう」を力強く三唱し、大会を締めくくりました。
なお、次回第65回大会は、令和2年6月3日~4日に、広島県で開催されます。
がんばろう三唱
大会スローガン
- ユニバーサルデザイン2020行動計画の完全実施を求めよう
- 日身連および加盟団体の組織強化を図ろう
大会宣言
全国から参加した多くの仲間とともに、ここ秋田県において、第64回日本身体障害者福祉大会を盛大に開催することができた。
日本身体障害者団体連合会は、時代に応じ、障害のある仲間の要望を受け、様々な活動を展開してきた。今、2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会を契機に、障害及び障害のある者に対する理解が高まっているなか、障害のある者の立場から障害理解の一層の促進に向け、心を一つに活動していかなければならない。
さらに、重要な指針であるユニバーサルデザインの街づくりと心のバリアフリーを柱に立案された「ユニバーサルデザイン2020行動計画」をもとに、誰もが暮らしやすい共生社会の実現にむけ、関連施策の完全実施をめざし行動していく。
そして、障害理解に向けた一連の社会の流れが、2020年を経過点とすることなく、多くの人々、多くの団体、関係機関、企業を巻き込んで、オリンピック・パラリンピックのレガシーとして継承させることを求めていく。
こうしたことに、ひとりひとりが意識し、行動を起こすことを私たちの役割とし、互いにつながり、支え合う社会文化の定着へと動かしていこう。
日本身体障害者団体連合会に結集する私たち障害のある者は、障害者権利条約の精神“私たちのことを、私たち抜きに決めないで”をもって、全国の会員ならびに加盟団体と強く連携し、誰もが安心して暮らせる共生社会の実現をめざし、一致団結して行動することを誓い、ここに宣言する。
大会決議
一、障害の社会モデルの理解啓発を強く推進しよう
一、地域に根ざした心のバリアフリーを広げよう
一、災害時における被災者支援の充実を図ろう
一、障害者差別を禁止する条例を全国に制定させよう
一、地域の相談支援体制に身体障害者相談員を活用しよう