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阿部新会長就任あいさつ
会長就任にあたり
この度の熊本地震により尊い命がうばわれたことに深い哀悼の意を表するとともに、甚大な被害にみまわれた被災地の皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。一日も早い復興と被災者支援が講じられるよう、日身連としても努めてまいります。
急逝されました故松井逸朗会長のあとを受け、このたび会長に選任された阿部です。故松井会長は「日身連の加盟団体でよかった、日身連の仲間でよかった」と実感できる日身連の組織強化に取り組んでいる中、他界されました。
私は、故松井会長の御遺志を継ぎ、日身連と各加盟団体そして各加盟団体を構成する各市町村身障協会で形成するネットワークの輪をさらに強固にし、地方分権のなか、障害があっても安全に安心して暮らせる地域づくりをめざし取り組んでまいる所存です。
現在、日身連は、国の主要な委員会や部会等に構成メンバーとして参加しております。また、国や政党、民間事業者等との意見交換等の機会も多い立場にあり、常日頃から日身連に対する期待と役割の大きさを感じております。そして、何よりも日身連がさらなる発展をするためには、各府省庁とさらに関係・調整する機能を高め、ネットワークを構成する加盟団体間で情報を共有し、各地域で発信する力を向上させる必要があります。そのときの強力なツールとしてあるのが、本年4月に施行した障害者差別解消法であると考えます。私たちの手で、解消法が大きく育つよう、綿密な連携の下、一丸となって取り組んでまいりましょう。
さて、現在、日身連の最重要課題は、日身連の法人としての基盤強化です。これまでの経緯を踏まえつつ、関係方面の力を集結し、課題解消に向けて鋭意努力してまいる所存です。さらに、緊急課題である熊本地震への支援については、東日本大震災からの経験と教訓をいかし、甚大な被害を受けた皆さまへの早急な支援と生活再建が図られるよう、加盟団体や他の障害関係団体等と連携し働きかけてまいりたく存じます
平時の暮らしやすい地域づくりとともに、緊急時には柔軟に、かつ相互に支援し合うことが日身連ネットワークの役割です。これらは加盟団体の皆さまとともに取り組むことによってこそ実現できることです。日身連会長としての責務が果たせるよう努めてまいりますので、どうかご支援、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
2016年(平成28年)5月
社会福祉法人日本身体障害者団体連合会
会 長 阿部 一彦(あべ かずひこ)