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新年のごあいさつ
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年も、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、皆さまにとっては、ご苦労の多い一年だったかと思います。そのようななかで、8月に開催された東京パラリンピック大会は、無観客ではありましたが、私たちの日常生活に感動と活気を与えてくれました。そして、アスリートの方々の躍動が、障害理解への意識と関心を、日本社会に高めてくれたと感じます。
また、昨年成立した障害者差別解消法の改正により、事業者への合理的配慮の提供が義務化となりました。私たち障害者を取り巻く環境は、さらに大きく変わっていきます。法律の円滑な運用を待つだけでなく、私たち自身が、障害理解の促進の発信者、実践者として、地域で活動していくことも肝要です。何に困っているのか、困難さを取り除くためにはどのような配慮が必要なのか、或いは自分ができることは何なのか等を相手に伝え、相互理解を深めながら、成熟した共生社会を目指して取り組んでまいりましょう。
日身連は、“私たちのことを私たち抜きに決めないで(Nothing about us, without us)”の精神をもって、行政機関や民間事業者と連携し、障害者団体だからこそできることに努めてまいります。そして、全国の加盟団体並びに賛助会員の皆さまをはじめ、障害関係者、団体、そして、企業の皆さまのお力添えをいただき、多様性を認め合い、誰もが安心して暮らせる地域共生社会の実現をめざし、活動に邁進したいと思います。どうぞ、ご支援ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
結びに、すべての皆さまにとってよき一年となりますよう祈念し、年頭のごあいさつといたします。
2022年(令和4年)元旦
社会福祉法人日本身体障害者団体連合会
会 長 阿部 一彦(あべ かずひこ)